case12 : ムックさん(30代)
本日の不倫エピソード投稿者は既婚女性"ムックさん"です。
異国の地で出会った駐在員の彼。独身男性だとばかり信じていたのに...。
異国の地で出会った彼と毎晩電話するのが楽しみでした
学生の頃、私は通訳のアルバイトをしていました。とあるフランスで行われた展示会場で、私が担当していたブースがあったのですが、そこにいた1人の駐在員の方と出会いました。展示会の開催期間は3週間だったのですが、その期間はほぼ毎日顔を合わせ、朝から晩まで一緒に仕事をし、仕事が終わればみんなで食事をしたりと、どんどん仲良くなって行きました。
ですが、駐在員の彼は通訳のアルバイトとして雇ってくれた会社の方。いわば私にとって、お客様ということになります。展示会開催期間は、それ以上でもそれ以下でもなく、お客様として接していました。
彼は隣国に住んでおり、距離にして飛行機で1時間程度でした。時差もないので、展示会期間後も、毎晩の様に電話をかけてくる彼とのお喋りが、いつの間にか私の楽しみな時間になっていきました。
独身だと信じてたのに...まさか私が不倫するなんて!
展示会場でお会いしていた時は、みんなでおしゃべりをしたり、食事に行ったりしていました。彼はその時、自身のことを『独身駐在員』と言っており、周りの同僚の人たちも『彼は独身だ』と言っていたので、私はすっかり信じこんでいました。
しかし、展示会期間も終わり、個人的に電話で話をするようになったいた頃、『実は...バツイチで子どもが1人いるんだ。』と告白されました。彼が住んでいた駐在先に、一度だけお邪魔したことがあったのですが、家族がいる様子もなかったので、私はバツイチという彼の言葉を信じることにしました。
その告白を聞いた後、始めて彼と会う約束をしました。私の学校がなく、彼も仕事がない週末に会うことになり、飛行機代は彼が出してくれました。彼の告白後、内心ドキドキしながらも駐在先を訪れましたが、やはり家族がいる様子もありませんでした。私は『バツイチ独身は本当なんだ。』と心の中でホッとして、彼を疑うことなく、すっかり信じてこんでしまいました。
結局その後も、週末の行き来を繰り返し、彼に日本に残してきた家族がいると知るのは、これから1年先のことでした...。
彼が既婚者と知る日・・・ある日の一通の手紙から
日本に残してきた家族がいると知ったのは、彼の同僚が日本から出張でやってきた時のことです。私が一緒にいるときに、同僚の方が彼に手土産を手渡していました。
その手土産には、やけに家庭的なものが入っており、おかしいなぁと(彼の同僚は独身)思ったのですが、その中に彼の別居中の奥様からのお手紙とお子様の写真が挟まっていているのを、偶然にも見つけてしまいました。
見てはいけないと思いつつも、気になってしまい手紙に手を伸ばしました。書かれていた内容は、彼とヨリを戻す気はないこと、でも子どものことは責任持って一緒に育てて欲しい、そんな感じの内容でした。
...かなりショックでした。
バツイチ独身ではなく、現在進行形で結婚していました。いくら奥様との関係がうまくいっていないとは言え、かわいいお子さんもいるのに...。そんなこととは知らず、私は彼とずっと不倫をしていたのです。
でも、その頃の私は彼をとっても好きになっており、別れるかどうかとても悩みました。だけど、結婚していたことを隠し続けて、私と付き合っていた彼にかなりの不信感を抱いてしまったのも事実です。そして私自身、これから先どうして良いのかわからなくなってしまい、結局その彼とはその後すぐにお別れしました。
不倫はいけない、、、わかってはいても、誰かとお付き合いする前に戸籍まで調べることはできないし、好きになってしまった人がたまたま結婚していたら、、、そのまま突き進む選択肢も私の中で多いにありでしたが、やはり自分の心が痛む恋愛では幸せになれないと思いました。
その後は恋愛対象者を選ぶのに、とても慎重になってしまったことは言うまでもありません。
今回の一言コメント
独身だと思っていた人が結婚していたと知った日は悲しみや不信感、様々な感情が芽生えていたはずです。まして、彼の口から聞くならまだしも、手紙で間接的に知るのはとてもショックだったと思います。一度こういった経験をしてしまうと、なかなか相手を選ぶ時はかなり慎重になってしまいます。やはり不倫の場合、結婚していることを伝えるのは最低限のマナーだと思います。