case5 : seitaroさん(40代)
本日の不倫エピソードの投稿者は、既婚男性の"seitaroさん"です。
夫婦仲は冷え切り、退屈な毎日を送っていた、そんなある日のお話。
窮屈な毎日・・・冷え切った夫婦生活
田舎の県立高校を卒業後、親の反対を押し切って、東京の大学に進学した私は、生活費と授業料を稼ぐため、昼夜を問わず寝食を忘れてバイトに励み、4年間で大学を卒業することができた。
無事、大手メーカーへの就職も決まり、大学のサークル活動で知り合った女性と24歳の時、結婚した。結婚当初は、おしとやかで何事にも従順だった妻も、一男一女をもうけた頃から母親の強さを身につけ、次第に恐妻へと変貌を遂げていった。
そんな妻は、平凡なサラリーマンである私に社会的信用がつくからという理由で新築マンションの25年ローンを組ませ、新車を購入させた。男の威厳を保とうと、平気な顔をして恐妻の求めに応じていたが、精神的には随分と追い詰められていた。
子供が小学校に上がる頃から、夫婦間の話題は子供の進学のことだけになり、次第に仲が冷えていった。そして、遂にはセックスレスの生活になってしまった。そんな状況が、私を不倫に走らせたのだと思う。
同窓会で再会した同級生との一夜限りの関係
お盆に帰省した際、二十数年振りに高校時代の同窓会に出席した。
皆、それぞれ大人になっていて、歳月は人を待ってくれないんだなぁ~、とグラス片手に一人感慨に耽っていると、一人の上品そうな淑女が声を掛けてきた。
「○○クン、久し振りぃ~。元気だった?」
「お、N美?元気だったか?久し振りだなぁ~」
高校時代、お互いを意識しながら告白もできずに、それぞれの道を歩むことになった二人。普段の単調な生活に疲れ切っていた私にとって、それこそ彼女との再会は一服の清涼剤だった。
一次会が終わり、二次会の店を後にして、同級生がやっているスナックへ行き着く頃には、4人の同級生しか残っていなかった。女性は彼女一人で、後は野球部の仲間だけという按配だった。皆、へべれけになるまで飲んでいて、呂律も回らなくなっていた。目も虚ろになっていた私に誰かが囁いてきた。
「今日は、どこかに一緒に泊まろうよ」
紛れもなくその声は、彼女のものだった。
僕は二つ返事で頷いた。
後悔はない!むしろ現状から抜け出す決意が固まった
大学卒業後、何の疑いもなく今の妻と結婚し、一男一女をもうけ、それなりに出世もし、男としての見栄から新築住宅も新車も購入し、家族に尽くしてきた私が、高校生の同級生と一夜を共にして思ったことは、不思議と妻や子供に対する罪悪感などではなかった。
世間一般の人たちは色々と悩むようであるが、私の場合は全く逆で、今回の不倫によって離婚する意志が固まってしまったといっても過言ではない。
不倫をする前までは、離婚をしたら何か社会的制裁を受けるのではないだろうかとか、子供の気持ちを考えたら、到底そんな暴挙には出れないとか、色々と考えあぐねていたが、やっと自分の心に踏ん切りがついたということだった。
家庭内別居に近い状態をこのまま何年も続けていくことに、耐えられなくなっている自分に正直になろうと決意できた。その意味で、今回の不倫は私の人生を前進させてくれる良いキッカケだったと感謝している。
今回の一言コメント
不倫がよくないことであっても、前進する良いキッカケになったのはいいですね。
離婚するまでに至るってことは、よっぽど窮屈な毎日を送られていたんだなぁ~っと感じました。これからは自分が納得できるような人生を歩んでいってくださいね。