最近では、結婚しても仕事を続ける女性が増えています。その理由としては、経済的なこともあるようですが、仕事に誇りややりがいを感じ、結婚しても、仕事でのキャリアを捨てたく無いと言う女性もいるようです。
また、中には、結婚生活に不安を感じ、家庭に完全に入ることを心配するケースもあるようです。近頃では、離婚によるシングルマザーも多くなり、保育園などで、子供を預けて働くお母さんも少なくありません。離婚理由は様々ですが、近年、よく聞かれるようになった離婚理由としては、モラハラによるものがあります。
このモラハラとは、言葉による妻への攻撃のことであり、精神的なダメージを負うことで、妻が心身共に疲労してしまうことがあります。モラハラ夫の特徴としては、自分では妻を気遣う優しい夫だと自負していたり、外面が良いことで、周りには良き父親であり、夫だと思われていることが多いようです。
離婚に際しても、なかなか厄介なことが多いので、機会があれば行動に移すことが肝心です。
モラハラ夫は妻を所有物としか考えていない
よくある離婚のケースとしては、結婚してから夫の態度が豹変したと言うものがあります。これは、結婚までは甘い夢を見させておいて、籍を入れた瞬間に、妻は自分の所有物だと考えるためのようです。
このような男性は、妻の収入や貯金、遺産なども自分の所有物だと考えるため、自分の口座に給料や貯金を振り込むように、結婚前に切り出すこともあります。妻にも仕事を続けるように言うことが多いですが、結婚後は、家事や育児は一切手伝わないことがほとんどです。
結婚前に上記のような提案をされた場合、結婚するのは、少し考えるほうが良いかも知れません。また、籍を入れる前に、試しに数週間でも同棲すれば、相手がどのような性格か、金遣いはまともか、家事などを率先して手伝うかなども知ることが出来ます。
結婚していても仕事は続けるようにする
結婚した後は、妻には専業主婦になって欲しいと希望する男性も、世の中にはいるようです。けれど、このような男性の全てが、金銭感覚がきちんとしており、妻に全て任せると言う訳ではありません。
高齢で結婚したいと希望する男性で、実家で暮らしていた人の場合には、妻には家事や育児を全て任しておいても、生活を送る上で、どれぐらいのお金が必要になるかを知らない男性もいます。
自分の母親の手伝いなどを全くせずに成長した男性では、結婚することで、自分が大黒柱になると言う認識すら出来ない人もいます。周りが結婚して幸せそうだから自分もしたい、子供が欲しいと言う感覚で、お見合いなどをすることもあるのです。
このような男性の場合、どうして自分の母親が出来たことが、妻には出来ないのか、結婚前まで好きなように使えたお金を、どうして我慢しなくてはいけないのか、このようなことが理解が出来ないことで、夫のモラハラが始まることもあるようです。
そのため、夫が専業主婦を希望していたとしても、相手の言葉を鵜呑みにするのではなく、結婚してしばらくは、様子見で仕事を続けてみるのも良いかも知れません。
自分に有利になるように行動する
モラハラ夫の場合は、まず、何事も自分が最初でないと気が済みません。子供がいたとしても、自分優先ですので、離婚に際しても、子供をとても可愛がっていたとしても、養育費などを妻の希望額で支払うと言う夫は少ないものです。
自分の生活が苦しくならないように、養育費を出し渋ることもあります。そのため、離婚話が進まず、結局は元鞘に収まり、再び家庭内で不和になることが多いのです。離婚したいと思ったら、早いうちに行動に移すことが大事です。
夫に言われた言動などは、日にち、時間、具体的な内容などをノートなどに記載しておき、可能ならばスマートホンなどに録音しておくことをおすすめします。モラハラ夫の場合には、外面はとても良いので、妻が夫に酷いことを言われたと言っても、誰も信用してくれないこともあるためです。
また、自分一人で離婚話を進めるのではなく、法律の専門家に相談するのもおすすめです。弁護士などは、離婚の裁判などに関してはプロですので、こちらに非が無ければ、力になってもらえます。
夫が自分自身でモラハラに気がつくのは難しい
大抵のモラハラ夫は、自分が妻を追い込んでいるとは思っていないようです。むしろ、妻にアドバイスをしてやっている、教えてやっていると言う考えですので、厄介なものでもあります。モラハラ夫を生む環境としては、やはり、育ってきた家庭も関係しているようです。
自分が苦労せず、周りの人間、特に母親や祖母が何でもフォローしてくれたり、肯定してくれる環境で育った男性は、それが当たり前と考え、自分が何でも正しいと考えてしまうようになります。人のアドバイスをちゃんと受け入れる、思いやりを持つと言うことに欠如してしまい、コミュニケーションすら取れなくなることもあるようです。
今回の一言コメント
昔は男尊女卑が当たり前であり、女性は全ての家事や育児をするのが当然と言う風潮でしたが、今は時代が変わりつつあります。
食べた食器を片付ける、トイレの後は手を洗う、玄関の靴を揃えるなどの簡単なことすら出来ない男性も中にはいるようです。子供は親の映し鏡と言いますから、子供が男の子でも、きちんと礼儀作法を身につけ、簡単な家事ぐらいは小さな頃からでも手伝うように教えるようにしましょう。